松本 昇
「君が思い悩み
迷ったことは少しも気にすることはない
何かをつかんだはずだ」
当時の化粧品業界は乱売合戦で危機的状況にあった そんななか松本氏は適正利潤 適正規模による適正価格販売を主張し
チェーン・ストア方式の導入を提案する これにより資生堂の基礎を築いた松本氏は1940年に2代目の社長に就任した
掲出は 人事に不満を持ち 2か月以上無断欠勤をしていた社員にかけた言葉
「煩悩瞑想の果てに悟りがある」と話し
この言葉を続けたのだという てっきり解雇されると思っていた部下は
その後 常務にまで昇進し 資生堂にとってなくてはならない人材に成長したとのことだ 見込みのある人物と思ったからこその言葉だろうが 松本氏の度量の広さを感じさせる さすがに2か月も無断欠勤をされては困るが 少々の失敗なら こんな言葉をかけるリーダーでありたいものだ